夕暮れ
こんばんは、最近空の写真をよく撮るようになりました。
特に秋の夕暮れが昔から好きでした。秋は夕暮れ、なんて言いますし昔も今も同じ夕暮れなんですかね。昼から夜へ白い雲が紅く染まる時間。子供の頃、友達に別れを告げて家に帰る時間。夕飯は何かなって考える時間。
話したらキリがないけどそれだけ空も好きだし夕日も好き、秋も好き、そんな僕です。
小学生の頃、枕草子の授業してる時に先生が言ってた言葉ずっと覚えてます。
そんな空が紅と藍の色に染まる時間帯、昔は色んな地方で色んな呼び方がされてきました。
逢魔時、黄昏時。
逢魔時
読み方はおうまがとき。大禍時(おおまがとき)とも言います。
読んで字のごとく魔物や妖怪に遭遇する時間。もしくは大きな災いが起こる時。太陽が沈んで魔物が動き出す時間、みたいな感じです。
友達と別れた後、妖怪に会ったりしないか好奇心と恐怖心が混ざりあって楽しかったです。
黄昏時
読み方は有名だから分かるよね。たそがれどき。
日が沈んで暗くなった時すれ違う人が誰か分からない、そんな時に「あなたは誰ですか?」と声をかける。それを昔は「たそかれ」って言葉を使ってたのでそこから「たそがれ」という言葉になりました。だから「誰そ彼時」なんて書くこともあります。
こうやって見てみると魔物が出る時間にすれ違う人が人かどうか分からないから「誰そ彼」という言葉を使う、なんかストーリーチックでいいですよね。だから夕暮れが好きってのもあります。
数年前有明海に行った時の写真です。
やっぱりこういう時間帯が1番落ち着きますよね。風情があるというか趣がある。この世の神秘。日が沈みかけてて、綺麗だから眺めてたり写真に収めようとしてたらいつの間にか真っ暗。一瞬で終わる儚い時間ですね。改めて見ると太陽の上澄みが空に残ってるみたいですね。
問うてみる
紅き魔に藍
誰そ彼と